社長メッセージ

僕はなんでもやってみようというタチだから、本場イタリアに行って働いてみたいとおもい、その3ヶ月後にはローマの空港で宿無しで迷子になっていました。
それでも必死にイタリア語とイタリア料理を勉強し、日本に帰ったらイタリア料理店をやるぞと夢見ながら一生懸命でした。

ところが、イタリア料理の技術よりもイタリアの食事の仕方のほうに驚いてしまった。
なんとも食事が長い。しゃべり倒しているのがほほえましく、自分もその輪に入れた時にかんじた一体感や楽しさはわすれられない思い出になったのでした。しかもそれは特別な日ではなくふつうの日常なのです。そこで、心機一転、飲食店じゃなくて、楽しい食卓を届けることをしたいと思い始めたのが、パスタソースキッチンのはじまりです。

イタリアと同じ作り方。手作りでいて素朴。素材にこだわり余計なものを入れない。
それから、テイクアウトにしてあくまで家庭での楽しい食卓を手伝うことにしました。
家族のための料理なので、体にいいものを届けたいですし、
日本では忙しい女性が多いので、簡単に用意できることも大切です。
そして、ちょっとだけ特別な料理で食卓が盛り上がれば言うことなしです。

実は、僕は料理の世界に入るまではメーカー勤務の東京のサラリーマンでした。
三重県の田舎出身の僕は、当時の会社と家の往復をする東京生活の中で季節感や自然に飢えていました。
季節感はコートを着るかどうかくらいでしか感じない生活の中で、もっと季節感を感じることはないかなぁとおもっていたものです。

それが今は、季節のパスタで季節を食材で表現しています。
少し大げさですが、こうやって自分たちが大切だと思えることを率直にやっていける会社であることがこの会社のいいところだと思います。
僕たちは、UNDER GREENという会社で、「楽しい食卓」を届けていると思っていまして
美味しいパスタを通して、お客様の食卓が盛り上がるのが楽しい。そういったメンバーでやっています。

何もないところから何かを生み出し、それを続けていくのはとても大変なことです。
思い通りにならないことばっかりで失敗も多いのですが、うまくいったときの感動はひとしおです。

僕はなんでも一生懸命にやってしまうタチだから、スタッフの皆さんも大変なんです。
それでも日本一のパスタソースメーカーになりたいので、スタッフも業者さんも販売会社さんもみんなが協力してくれないと困るんです。そして今、それが実現しつつあってとてもやりがいを感じています。
小さい小さいメーカーでもこんなにすごいモノが作れるんだということを証明したいと思います。

代表取締役 石川 真二郎