私たちは、日本初の「手作りパスタソースのテイクアウト専門店」
パスタソースキッチンを運営しています。

2012年に事業を始め、2019年に法人「UNDER GREEN株式会社」を設立しました。
とことん手作りにこだわったパスタソースを製造、販売しています。

2022年5月に念願だったパスタソース専用のキッチンを作り、嬉野権現前に移転しました。

開発、調達、生産、品質管理、営業、出荷、お客様サポートと全てを自社で手がけ、日本一のパスタソースメーカーを目指しています。

全国の百貨店催事と自社WEBサイトでの販売、季節の定期便、松阪市のふるさと納税、そしてキッチン併設の松阪直売所で販売しています。

「忙しい女性が、ゆっくりと家族と食事をするために
 楽して美味しいものを作れるようにする。」ことを目指して
日夜鍋をかき混ぜています。

社長メッセージ

 僕はなんでもやってみようというタチだから、本場イタリアに行って働いてみたいとおもい、その3ヶ月後にはローマの空港で宿無しで迷子になっていました。
それでも必死にイタリア語とイタリア料理を勉強し、日本に帰ったらイタリア料理店をやるぞと夢見ながら一生懸命でした。

 ところが、イタリア料理の技術よりもイタリアの食事の仕方のほうに驚いてしまった。
なんとも食事が長い。しゃべり倒しているのがほほえましく、自分もその輪に入れた時にかんじた一体感や楽しさはわすれられない思い出になったのでした。しかもそれは特別な日ではなくふつうの日常なのです。そこで、心機一転、飲食店じゃなくて、楽しい食卓を届けることをしたいと思い始めたのが、パスタソースキッチンのはじまりです。

 イタリアと同じ作り方。手作りでいて素朴。素材にこだわり余計なものを入れない。
それから、テイクアウトにしてあくまで家庭での楽しい食卓を手伝うことにしました。
家族のための料理なので、体にいいものを届けたいですし、
日本では忙しい女性が多いので、簡単に用意できることも大切です。
そして、ちょっとだけ特別な料理で書屋宅が盛り上がれば言うことなしです。

 実は、僕は料理の世界に入るまではメーカー勤務の東京のサラリーマンでした。
三重県の田舎出身の僕は、当時の会社と家の往復をする東京生活の中で季節感や自然に飢えていました。
季節感はコートを着るかどうかくらいでしか感じない生活の中で、もっと季節感を感じることはないかなぁとおもっていたものです。

 それが今は、季節のパスタで季節を食材で表現しています。
少し大げさですが、こうやって自分たちが大切だと思えることを率直にやっていける会社であることがこの会社のいいところだと思います。
僕たちは、UNDER GREENという会社で、「楽しい食卓」を届けていると思っていまして
美味しいパスタを通して、お客様の食卓が盛り上がるのが楽しい。そういったメンバーでやっています。

 何もないところから何かを生み出し、それを続けていくのはとても大変なことです。
思い通りにならないことばっかりで失敗も多いのですが、うまくいったときの感動はひとしおです。

僕はなんでも一生懸命にやってしまうタチだから、スタッフの皆さんも大変なんです。
それでも日本一のパスタソースメーカーになりたいので、スタッフも業者さんも販売会社さんもみんなが協力してくれないと困るんです。そして今、それが実現しつつあってとてもやりがいを感じています。
小さい小さいメーカーでもこんなにすごいモノが作れるんだということを証明したいと思います。

代表取締役 石川 真二郎

社員紹介

販売:濱中 瞳

「セリフ」が「想い」になるように、それが大切なこと

2010年入社。営業部 直売所販売担当&お客様サポート室 室長高級家具販売の営業職から始まり、レストランでのサービススタッフを経て2010年に入社。PSKが販売を行う前のパスタソースの開発段階から携わり、各種のサービスを提案。出荷部長としても活躍し、お客様サポート窓口としても販売業としてもお客様に一番近い仕事に携わり続けているPSKの販売エキスパート。

 自分が思っていないことは言わないでいい。

キッチン併設松阪直売所

 私は現在、松阪直売所での販売を主に担当しています。この松阪直売所とは、PSKで唯一の常設の路面店です。全国の百貨店催事とは違い期間限定ではないので、この土地に根ざしていくことが何よりも大切です。東京で流行っているものだからとか名古屋ではこの価格が相場だとかそんなことは一切通用しません。しかもここは松阪キッチンという全てのPSKソースを作っているキッチンに併設なので、シェフを始め料理人の真横で接客することになります。私がこの一生懸命に作っている人たちの代表をしているんだ、との気持ちで一人一人に商品の良さをきちんと伝えるのはプレッシャーでもありますが大きなやりがいですね。

PSKの販売をしていて特徴的なのは、お客様からの声が多いことです。飲食店のように目の前で食べてもらうことがないため、味はどうだったか作りやすかったかはとても気になります。創業当時は、お客様の声がすぐに聞くことができないためやきもき不安だったことを覚えています。ところが松阪という土地柄なのでしょうか想像以上にお客様からの声が多く、いいことも悪いことも全部教えてくれるので、今度はお客様を代表して料理人のみんなにしっかり伝えないと、と思うことになりました。

 料理人たちとお客様の間でいつも 正直にいようと思っていますが、小さい会社だけに全部に応えられるわけではありません。ただ、PSKの場合は、ただの「おいしかった!」ではなく「感動した!」がとても多く、やっぱり感動レベルのものをお届けしたいと思ってしまうので手は抜けません。

 現在のカルボナーラは2017年にモデルチェンジをして2代目なのですが、私は正直、初代はあまり好きではありませんでした。加熱しすぎない、それでいて生でない卵の絶妙な味わいがカルボナーラの美味しいところですから、当時の加熱卵で作るカルボナーラはどこか物足りなさを感じていました。その結果、あまりお客様にお勧めすることもできていませんでした。嘘はつきたくないので少し変な表現をしていた気がします。ですからモデルチェンジの時にはきちんと自分の意見をキッチンに伝え、最後までキッチンがあきらめないように激励し続けました。シェフたちキッチンの半生卵味の開発にはかなり苦労していて、もうカルボナーラは諦めようというところまで話が進んでいましたが、私が絶対に許しませんでした。その結果もあって、今の本当の卵の味がするカルボナーラができたのだと私は思っています。

 やっぱり自分が思っていないことは言わなくていいのだと思います。お客様に正直にお話しできないなと感じたら、キッチンに正直に話せばいいのではないでしょうか。私は真ん中にいるのですから真ん中ならではの仕事ができると思いました。どちらの目線にも一緒になって動き、気持ちいい仕事をする。これが私の販売です。

自分で体験したことは伝わる。

  「サルシッチャとトマトとペコリーノ」というシチリアのソースを1月の季節のパスタとして販売しています。このソースは、飴色まで炒めた玉ねぎとスパイスのきいた肉団子とバジルや羊乳のチーズが入ったエキゾチックなパスタなのですが、食べにくそうで実は万人受けする味わいで、一番好きという人も多い隠れた人気ソースです

 ある日、直売所のお客様から強めの口調で「あれは一体なんの味?」と突然言われたので、お口に合わなかったのか不具合があったのか咄嗟に心配になりましたが、よくよく聞いてみると、びっくりするくらい美味しかったけど一体何の味かさっぱりわからなかったというものでした。私たちのパスタソースは、一般的なものから地方でだけ楽しまれるとてもディープなものまでありますが、そのディープな方はほんとうに説明が難しいのです。詳しい方もいらっしゃいますが、そうでない方にもわかるようにできるだけ専門用語を使わず、他のものに例えたりなんかしながら説明しますが、最初はなかなかうまくいきませんでした。

  私はかならず、自分で食べてからでないと販売をしないようにしていますが、それだけではなくキッチンの現場にほかの料理人と同じように入って仕事をすることにしました。豚肉をさばき、鍋を混ぜて、野菜を下ごしらえして、大切なポイントでは味見をさせてもらって、今ではけっこう料理できる販売員だと思っています。ここまでやって初めて伝わる説明ができるのだと思いますし、あらためて自分で体験したことは言葉のチョイスはよくなくても伝わるものだと思います。販売という仕事はセリフを覚えたらある程度できるようになる部分もありますが、想いまで伝えるのはとても難しい。でもここPSKだと自分のやりたいことをベースに仕事にしていける素地があるので、どんどん仕事の幅を増やしていけます。

 個人的には、やりがいのない仕事はないと思っています。やりがいを感じられるかどうかは自分次第で、どんな仕事にもやりがいはあると。何事にも積極的に取り組んでいける人がPSKにはあうと思います。そして自分の思う大切なことを大切にしていける社風があるとも思います。まだまだ私も勉強中のことがたくさんありますから、一緒に勉強していける仲間たちに出会えることを楽しみにしています。

社員紹介-2-

生産:木崎 美絵

真面目から誠実への脱皮。  

2014年入社。学生時代からバーを立ち上げ店長を務めスキルを磨き、三重大学を卒業後2014年にキッチンスタッフとして入社。2016年には食材調達も兼任し、生産活動の中心を担っている。グランドメニューの全てのパスタソースを作ることができ、2019年に生産部長として着任し、松阪キッチン直売所で腕をふるっている。彼女なくしてはPSKのソース作りは成立しないと言われるほどほど重要な存在。  

やり方はひとつじゃない、「ひとそれぞれ」が大切。

学生時代から社会経験をしたいと思ってカフェバーを立ち上げて学生だけで運営していました。ただ私は、ベンチャースピリットに溢れているようなイメージとは程遠く、どちらかというと将来のために今やっておかなくてはと考える、いわゆる「真面目な文系女子」でした。そんな私ですが、就職活動をする中で最終的にPSKに入社を決めたのは、真面目な会社だと思ったからです。ただでさえ食品製造においては材料が天然のため品質がブレるのに、さらに手作りで作るのは品質の維持が難しいと聞き、実際に体験してみるとそこまでやるの?と思うレベルでした。若い人が多いのもあって華やかに見えましたし、言葉は悪いですがもっとチャラチャラしているかと。一見軽やかに見えるPSKを下支えする生産という仕事をやっていきたいと思って入社しました。

専門料理ですから勉強は必要だと思っていましたが、とにかく覚えることが多く1年ほどは何をやっているのかもイマイチわからなかったと思います。ただ、持ち前の努力家なところが顔を出し、がむしゃらに4年ほどキッチンで学んできました。そのうちにたくさん仕事を任され、自分の下に何人かのスタッフがついてキッチンを仕切るまでになりました。ところがスタッフさんは年齢も経験もバラバラで調理を経験してきた人はいません。基本のやり方をおしえてもついつい自己流に。品質を守るために、このやり方でないとうまくいかないとかなりガチガチでやっていたのは、肩に力が入っていたのでしょうが、みんなやりにくかったと思います。

一人ならうまくいくのに、こんなにもうまくいかないなんて、自分には強みがないと悩んだ時期もありました。そんなある日、自分の母親くらいの歳のキッチンスタッフのチカコさんがおにぎりを差し入れてくれました。普段から自分で切りぼし大根をつくるようなチカコさんは料理も上手です。ただ忙しかったのでしょうか、形の悪いおにぎりでした。でも美味しかったんです。なんというか素朴で(笑)それでいて明太子がたっぷりで、具材のないところがないというひとつの理想系でした。その後しばらくして実はチカコさんは指が悪いと知りました。もしかしたらそれが不格好な理由かもしれないと思いました。ただ単に運ぶときに潰れたのかもしれませんが、そのときに思いました。「ひとにはそれぞれのほうほうがあるんじゃないか。方法はひとつじゃない、今のやり方を守るのは確かに真面目ではあるけど、相手のためにあえてやり方を変えたりしていくことこそ本当に真面目なことで、それが誠実さなんじゃないかな」と。 

  昨日と今日は別の日です。

今の私は、「真面目な私」から脱皮して「誠実な私」になろうと思っています。ルールを守るだけじゃなく、もっとよりよい未来のためにルールを変えていく、ひとりひとりにあった方法に変えていくことも、今の「あたりまえ」を疑ってもっといい方法を探すことも、これからの私には必要なことだと強く意識するようになりました。本当にお客様に喜んでもらうためには、常に改善し続け、いつも自己ベストを更新しないといけません。その道はもちろん苦しいですが、毎回パスタソースを作るたびに、「今日はどんなところを変えていこうか」と考えて作るようにしています。そしてそれをスタッフと共有しながら取り組んでいくのは私にとってはとてもやりがいがあって充実した日々です。そうしていくことが本当に変えたくないものを守る方法なのではないでしょうか。

生産は一つの団体戦ですから、学生の頃からバレーボールをやってきた私にはぴったりです。とくにリズムよく材料の下ごしらえが進み、ピタッとハマったときには心の中でガッツポーズです。熟練のスタッフから入りたてのスタッフまで、いろんな人をいかにスピーディに育て上げていくのが今の私の挑戦です。同じ目線で信頼関係を気づいていくのが、今の私の挑戦で次の私の姿です。こうやって一緒になって脱皮していける人をお待ちしています。

社員紹介-3-

営業:橋本 麗子

チームの一員、それを忘れずにそして私らしく。  

2018年入社。精密機械メーカーにて商品企画を担当し、その後通販会社に転職。テレビ通販事業部に配属され商品企画から番組のディレクションまで幅広く経験し、2018年にPSKに入社。PSKでは、営業部長に着任し、WEB通販、定期便、百貨店催事と多くの販路を手がけている。実はその活動の幅は広く、PSKの商品写真やチラシのデザインも制作し、WEBページまで自分で作っているマルチタレント。  

「ちゃんとすること」  

 PSKのパスタソースの良さを伝え、お客様に楽しい食卓をお届けするのが私たち営業の仕事です。私が営業として最初に思ったのが、商品としてとても売りやすいということ。「商品にいいところが多くて、無理せずそのまま伝えるだけでいい。」と思いました。とりわけ「手作り」に関しては、想像以上の手作りで誰もこんなことまでやってるとは思ってないのに、充分に伝わってないとさえ思っていました。キッチンがあれほどまで高品質なものを作っているのだから、それにふさわしい営業活動をする必要があります。そんな中で私がモットーとしているのが「ちゃんとすること」です。 

 PSKの販路の多くが、「B to C」であるのですが、私の担当する百貨店催事は「B to B」であるのが少し特徴的なところで、私たちメーカーが販売する相手が一般のユーザーではなく百貨店のバイヤーになります。百貨店のバイヤーさんたちは日本全国のすごい商品を見てきており、その目利きもプロ中のプロ。海千山千のベテランバイヤーから新しいセンスが光る新進気鋭の若手バイヤーまでいろんなタイプの方がいらっしゃいます。その商談の際に私がいつもちゃんとしているのは、「PSKというブランドの考え方」を伝えることです。ただの商品説明に終始するだけではなく、PSKはパスタソースで楽しい食卓を届けようとしていることをかなり多くの時間を使って説明します。私たちはあくまでバイヤーさんだけを見ているのではなく、その先のお客様を見て提案しています。松阪のキッチンがあれだけお客様の食卓にフォーカスしているのに、私たち営業がそこから目を離せるはずがありません。だから、百貨店のバイヤーさんは私たちのお客様でもありますが、一緒にユーザーのお客様に満足してもらうためのパートナーと考えています。

バイヤー至上主義ではなく、ユーザー至上主義であることは、もしかしたら商売としてはへたくそなのかもしれませんが、きっとそれはめぐりめぐってお互いのためになると信じています。綺麗な売り場を作るのも、ひとつひとつきちんと商品のご説明をするのも、普通のことです。特別なことをしているわけではないので「ちゃんとしている」ということなんです。

 よくバイヤーさんからは、「買ってすぐ食べられる弁当タイプのパスタはもっと売れますよ」とお聞きしますが、現在の技術では、食卓を盛り上げられるほどの品質のお弁当は作ることができないためお断りしています。そこでもPSKのヴィジョンをしっかりと伝えていく中で、逆に信用されることが多いですね。そういうブレないところがPSKの営業であり、私の思う「ちゃんとする」ということかと思っています。同じ目標を持ってバイヤーさんといい仕事ができたときは、より一層お客様に喜んでもらえたと思えますし、それはこの仕事の大きな大きなやりがいですね。 

 キッチンは頼れる相談相手。  

法人向け営業担当である私のところへはいろんな仕事が舞い込んできます。できるだけお客様の要望は叶えたいのですが、自分ひとりではどうクリアするかわからないときもあります。そういうときは、早速チームに相談します。お客様の食卓を盛り上げるために10年前から考えてきた人たちですし、お客様の要望にどのように応えるか、調理の技術的な面から見てもまったく叶いません。こうしたことはどこの会社でもあるとおもいますが、PSKという会社はチームのみんなの「食卓を盛り上げるぞ」というバックボーンがしっかりしているので、誰に聞いてもそのリアクションが早いし、的確!彼らは営業の良き相談相手であり、頼りになるスペシャリスト集団なんだとよくよく思います。

そうした同じ夢や目標を持ったチームでの仕事は、今や私にとっても大きな自信になっています。日頃から努力を惜しまず、常に成長していこうという姿勢が大事なんだと実感します。外部から見たら私は「会社の顔」です。私の考え方や、伝え方ひとつでPSKのイメージが良くなることも、その逆もあります。責任は大きい仕事ですが、頼れるチームが後ろについていてくれると思って、今日もちゃんと営業してきます。